馬鹿にすると、小馬鹿にする。

 

何かや人に対して、小馬鹿にする。

これほど無駄な事は、ない。

 

馬鹿にするよりも、小馬鹿にするの方がたちが悪い。

なぜならば、小馬鹿にするというのは、小さく馬鹿にすることを常々考えている行為である。

小さく馬鹿にする事を習慣化しているのだ。

習慣化されて、小馬鹿にする脳の神経回路が強化される。

つまり、「何事にも、小馬鹿にする人間」になってしまう。

これを改善するには、相当な心構えと環境が必要になる。

 

対して、一年に一回、馬鹿にする。

これもまた無駄な行為だが、一年に一回では、脳の神経回路が強化されていない。

つまり、「何事にも、馬鹿にする人間」には未だなっていない。

改善の余地が大きくあるのだ。

 

これは依存症と似ている。

アルコールを毎日少しずつ飲んだ方が、依存率は急速に高くなっていく。

「飲み続ける」という行為に大きく問題があるのだ。

しかし、一年に一回、思いっきりテキーラを呑んだところで、依存にはなりづらいだろう。むしろ吐き気がして、もうテキーラなんていい、という風になる事もある。

 

小馬鹿にする。

これほど無駄なものは、ない。