体験は忘れにくい。
体験したことは何よりも忘れにくい。
人に聞いた話は忘れる。
本で読んだことも来週になれば忘れる。
頼まれた事も、脳が優先順位を高くしていなければ忘れる。
残念ながら、体験した事でさえも重要でない事は記憶に残らないだろう。
だが、やはり体験した事が一番残ると考えている。
なぜなら、体験した事はアウトプットにつなげやすいからだ。
例えば自分の背中が痛いとする。直すために病院に行く。治らなければ、別の医者も尋ねる。医者では治す事ができないことを知る。根本の原因を考える。自分の行動が病を起こしている事を考える。自分の体を勉強する。真剣に原因を探る。生活習慣病だと発覚する。
こういった経緯は全て血となり、肉となる。
病院では対症療法しか行わないため、再発するという事。
自分の生活習慣が病の原因を引き起こしているという事。
自分の背中がどういう構造になり、動きをしているのかという事。
これらは自分で実際に苦労し、体験し、改善に向けて真剣に取り組んだ事だから、自信を持ってアウトプットする事ができるのだ。
自信がないアウトプットでは、発言する機会も少ないし、なかなか発言する気にもならないだろう。自分でも信じる事ができていないのだから。
適当な体験はアウトプットする機会を減らし、記憶にも残らない。
大切なのは、真剣に苦労をしてでも取り組む事だ。
たくさんアウトプットする機会が増える。
アウトプットすればするほど、記憶に残る。
結果として忘れない。
結局なにでも真剣に取り組む姿勢が、その人の記憶を形成するのだ。