アルコールを考える.1


人はなぜアルコール(以下:サケ)を飲むのだろうか?

学生の頃「なんでこんな美味しくない物飲むんですか?」って言ったのを今でも鮮明に覚えている。

それからおよそ10年が経ち、すっかり自分も「サケを飲む側」になっていた。

体には悪いとか、少量なら体にいいとか、大昔から飲まれているとか、癌になるとか、禁止している国まであるとか。


一体サケとは何だろうか?

人は何故サケを飲むのだろうか?

そして、昔「質問した自分」は一体どこへいったのだろうか?

だから、サケについて考える。

 

▼サケとは何だろうか?

酒、アルコール、アルコール中毒アルコール依存症、脳萎縮、酒臭、酒とタバコ、日本酒、ビール、クラフトビール発泡酒、ウィスキー、スコッチ、ワイン、白ワイン、赤ワイン、ワイン料理、飲酒運転、横暴、家庭内暴力、飲み会、酔っ払い、酔拳、酒瓶、冷酒、バッカスの酒、等。


サケに関するいろいろな言葉を挙げてみた。

サケは人々の身の回りに置いてあり、手に入れる事ができる。コンビニの100円の酒から、一本1000万するワインまで値段はピンキリだ。日本では20歳未満の飲酒は禁止されているが、18歳からOKな国や、完全に禁止している国も存在する。


色や種類はともかく、このサケという飲み物に共通する点は、名前の通り「アルコール」が入っているという事だ。ラベルには◯◯%とアルコールのパーセンテージ記載されているのがほとんどで、パーセンテージは2%から火がつく90%というサケまで存在する。自分にとってアルコールと言えば、小学生の理科の実験で使った「アルコールランプ」が一番初めの記憶で、強烈な匂いだった事を今でも覚えている。そして火がつくということ。あれと同じ物が飲み物に混ざっているという事になる。

 

▼なぜ人はサケを体内に入れたいのか?

なぜ人はアルコールを体内に入れたいのかを考える為に、アルコールを摂取すると人がどう変化するのかを考えてみる。実際自分もアルコールを摂取していた人間なので、まずは実体験に基づいて「飲んだ時、飲んだ後」を書き出してみる。※あくまでこれは実体験の話でサケを飲んだ人が全てこうなるとは限らない。


▽飲んだ時

・嘔吐する。

・顔が赤くなる。

・心臓の鼓動が早くなる。

・頭がぼーっとした感じになる。

・コメカミあたりの鼓動がドクンドクンと音を立てて聞こえる。

・グラス一杯を飲むと、次のグラスを飲むスピードが早くなる。

・気が大きくなる。

・口論になる。

・暴言を吐く。

・自分は酔っていないと言う。

・トイレが近くなる。

・寝れる。

・道端で寝る。

・電車を寝過ごす。

・嫌な事が忘れられた感じになる。

・秘密にしていた内容を話す。

・話したくなる。

・友達や女性に電話をかける。

スマートフォンやパソコンを長時間見る。

・息が荒くなる。

・興奮する。

・嘔吐する。

・同じことを何回も話す。

・カネ遣いが荒くなる。


▽次の日

・嘔吐する。

・次の日でも顔が赤い。

・頭が痛い。

・サケの匂いがする。

・話した内容を忘れている。

・後悔した気持ちになる。

・必要以上の出費がかかっている事に気づく。

・後悔がなければ、その日の夜も飲みたくなる。

・サケの会に誘われると嬉しくなる。

・部屋がめちゃくちゃになっている。

 

明らかに正常の時とは違う行動を取り始める事は確かだ。という事はアルコールは「身体を正常でない状態に変化させる飲み物」だという事になる。「身体を正常でない状態に変化させたいから、人はサケを飲む。」のだ。


▼ではなぜ「身体を正常でない状態に変化させたい」のだろうか?

次に「次の日」は実際にサケを飲んだ後の出来事であるから一旦外し「飲んだ時」のみにフォーカスする。何かしらのメリットが感じられるから飲むわけであるから、「飲んだ時」の「自分が考えうるメリット」をいくつか経験に基づいてピックアップしてみる。

 

・ぼーっとした感じにになる。

・嫌なことを忘れられた感じになる。

・寝れる。

・話したくなる。


「メリット感じられる」のはこのあたりだろう。

一つずつ考えていく。

 


▽ぼーっとした感じになる。

これは完全にドラッグと同じ効果だろう。薬物使用者がドラッグをキメて「ハイ」になるのと同じだ。「自分をハイ」にする手段としては瞑想やランニング(ランナーズハイ)などもあげられるが、その状態に持っていくまでには時間もかかるし日頃のトレーニングも必要だ。だから手っ取り早くハイ(ラクにハイ)になる方法。その1つの手段が「サケを飲む」という行為だ。


▽嫌な事を忘れた感じになる。

この要素は大きいだろう。普段生活をしているにあたり、社会や人間関係のストレスは必ず人々に影響を与える。それは大なり小なり人々によって大きさは違うが、この「ストレス」をラクに忘れられる手段があるのであれば喜んで使用するだろう。その「ラクに忘れられる手段」が「サケを飲むという行為」だ。ちなみに「高所得者程、飲酒量が増える」という統計結果があるがこれは「高所得者程、仕事に対するプレッシャーや緊張感、責任が大きいから飲酒量増える」のではないかと考える。つまり「自分に対する何か大きなもの(プレッシャー、緊張感、責任、etc)」と飲酒量は比例する。兎にも角にも、大なり小なりストレスを忘れる手段の一つとして「サケを飲む」という行為があるのは間違いないだろう。


▽寝れる。

「寝床に入り、10分以内に必ず眠る事ができる能力」が自分にあったとしたら、自分はそこまでサケを飲まなかっただろう。


今考えるとそう思う。


この「寝れる」という行為は「嫌な事を忘れられる」の延長線上だと考える。「嫌な事を忘れられないから、眠れない」。だから寝るために、サケを飲むのだ。そもそもなぜ寝れないのか?というと、上記にも書いたように多くの場合は日頃などの「ストレス、将来の不安、過去の囚われ」などからきている事が多い。他のパターンでは、例えば小学校の頃の次の日の遠足が楽しみで、興奮して眠れなかったという事も挙げられるだろう。自分はこの「寝れない」というパターンでかなり使用していた。寝床に入ってから眠りに入るまで4時間6時間と経ってしまえば、流石に時間がもったいないと思い、早くに寝る方法を探す。その手っ取り早い方法が「サケを飲む」という行為だったのではないか。とにかく「サケと睡眠は密接な関係」がある事は間違いない。

 

しかし今考えると、「サケが眠りに対して効果」があるのだろうか?という疑問に対しては非常に疑わしい。どっちかというと、強制的に寝かせている感じがするし、めっちゃ疲れが取れるという事もないがどうなのだろうか。ちなみに前述にも書いてあるが、これはあくまで自分のケースあり、「全ての人がサケを飲むと寝れる、コントロールできるという事ではない」事を確認しておく。この「寝れる、睡眠」に関しては別記事で深掘りして考えていく。

 

▽話したくなる。

これは人にもよるのだろうが、自分の場合はこのケースも多々あった。友達、女性、知らない人、誰かれ構わず話す。そして日頃言わない事を言ったり、隠していた事を暴露したり、不満をぶつけたり、本音をぶちまける、不必要な情報を言う、という事が多々あった。要約すると「誰でもいいから、本音を話したくなる」という事だ。


▼なぜ誰でもいいから本音を話したくなるのだろうか?

本当は本音を話したいのだ。これは人間本来が持っている性質だと考える。自分の考えている事や、思っている事を話したい。だけど、普段話す事ができない。話す相手がいない。だからサケを飲んだ時に適当な相手を見つけて「日頃思っている内容をぶちまける」のだ。サケで自分の頭のリミットを外し、全てをさらけ出す。

次の日には話した内容もだいたい忘れているから「言ってしまった!」と言って後悔することもないだろう。「言ってしまった事」すら忘れているのだから。


▼本音を話をした先に求めているもの。

本音を話した先に求めているもの。それは共感だ。本音を話して、その本音に対して共感してもらいたい。誰かに共感してもらう事で、「自分をわかっていてくれている」と思いたいのだ。つまり「サケを飲む事は共感を求めている事」につながっている。だから、女性とサケは最強だ。サケで自分のリミットを外し、本音を話す事ができ、更に綺麗な女性に共感してもらえる。銀座のママにたった一時間で数百万払ったりするのはそのためだ。「銀座のママに共感してもらいたい」から、その「共感代」として料金を支払っている。そしてこの「共感代」には際限がない。本音ではない事を共感してもらっても人間は心は打たれないから、銀座のママは本気で共感する為に、経済新聞等を読み漁って自分の意識を「共感相手のレベル」に合わせているのだ。その努力の対価として、お金をもらっている。だから「酔っ払いが他人に絡み、自分の話を永遠とする行為」はその人に無料で話を聞いてもらっているという行為に等しい。とにかく「本来人間は本音を共感してもらいたい生き物」で「サケを飲む事で心のウチを話す事ができるようになる」という事は間違いないようだ。

 

と、こんなところだろうか。

・ぼーっとした感じにになる。

・嫌なことを忘れられた感じになる。

・寝れる。

・話したくなる。

 

とにかく今考えられる、サケのメリットに関してあげてみた。

「嫌な事を忘れられてた感じになる」と「寝れる」は同意な気がするので、統一する。


・ハイになる。

・忘れられる。

・共感を求める。


今後はこれらを深掘りして、更にサケとは何かという事を考えていきたいと思う。