行動を考える.3

今日フリーダイビングのコースが終了した。

あっという間の4日間だった。

この体験を忘れないように終わった今夜、書く。

フリーダイビングのテクニックどうこうは書くつもりはない。

ただ、「行動を起こした結果」という現象について綴りたい。

 


▽なぜフリーダイビングにチャレンジしたのか?

理由は2つある。

一つは直感的にやってみたいと思ったから。

これが最初にでてくる。不思議な事に、パソコンの画面でみたところでやってみたいとは思わない。スキューバダイビングをやっていた横目でフリーダイビングを見ていた時もやってみたいと思わない。身近でやっている人がたくさんいるのに、まるで灯台下暗しのようにフリーダイビングの存在は自分の頭の中になかった。

だけど、「真剣に自分の人生を考えている時」にふと目に入ってきた。

フリーダイビングとは何だろうか?スキューバダイビングと何が違うのだろうか?

何が楽しいのだろうか?調べるうちに、このスポーツが「エクストリームスポーツ」の部類である事が判明した。正直なところエクストリームスポーツをやってみようと思ったことは今までなかった。こんな事で命を落とす人達はもったいないとすら考えていた。しかし、その自分の「限界」を体験している人達を尊敬していた事も事実だ。その「限界」をコントロールできて自分を超えた時、その人に何かが起こっているのだろう。

 


二つ目の理由

それは、「行動に起こした結果どうなるかを体験的に知りたかった」からだ。

今回フリーダイビングを申し込む前にかなり悩んだ。

何かに挑戦するという事はやはり怖い。

本当にやるべきなのだろうか。

やって後悔しないだろうか。

嫌な気持ちにならないだろうか。

最後までやり通す事ができるだろうか?

「行動を起こして考える」

という事と

「考えてから行動に移す」

という事は何が違うのだろうか?

それを体験的に知りたかった。

そして考えた末に、「やってみないとわからない」という結論になり「考えた末に行動」に移した。しかし、今考えてみると

「試行錯誤している時間(どーしようかな)」と

「行動に移すと決めたあの瞬間(いけっ)」

は別の物だったのではないかと思う。

 

 

 

▽行動に移した結果。

そして4日間はフリーダイビングに集中すると約束し、トレーニングを重ねてきた。

その間にいろいろな現象が起きた。自分なりに気づいた事を書く。

 


まず第一は「人」だ。

何かに挑戦をすると「人との出会い」が圧倒的に増える。

今回フリーダイビングに申し込まなかったら絶対的に会わない人達と出会った。彼らからしたら自分は「お客」であるが、例えお客だとしても必ずそこに「コミュニーケーション」が生まれる。今回自分のインストラクターから学んだ事はフリーダイビングのテクニックだけではない。現地の触れ合い、体験、歴史、文化、宗教、習慣、技術、会話。いろんな事を「実際に見て学ぶ」事が出来た。「人との出会い」は「人とのコミュニケーションを生み」、「人を成長」させるのは間違いない。

 


第二に「時間」だ。

この4日間、本当に早かった。なぜこんなに早かったのだろうか未だによくわかっていないが、やはり「何かに集中した」という事が大きいだろう。それ故に「集中すれば時間は早く過ぎる」という事なのも実感した。逆を言えば、何もしなければ1日は長く感じる。何かに中毒になっている時も長く感じる。これは「年齢を重ねるごと」に加速していくのと非常に似ていて、「何かに取り組むと、時間は加速する」という風に考えてもいいのかもしれない。アインシュタイン相対性理論もまんざらではない。

 


第三に「環境」だ。

何かに飛び込んでみるという事は、「自分を逃げられない環境に置く」という事だと思う。

今回フリーダイビングを行うにあたって、自分を逃げられないようにわざわざホテルをフリーダイビングショップの場所に移した。これが例えば、別のホテルでかなり遠いホテルだったらどうだろうか?嫌気がさして途中から行かなくなる可能性も十分に出てくる。

逃げられない環境に自分を置いたとしても、達成できない事もあると思う。

しかし「逃げられない環境に身を置く」という事は目標達成に繋がりやすくなるという事も事実だ。なぜならば、「逃げられない環境に身を置けば目標明確になり、それにしか進まなくなる」からだ。そしてこの「逃げられない環境に身をおく」という事は、リスクを負うのと同じ事だ。「逃げられない環境に身を置く」というリスクを終えるかどうかで決まるのだ。逃げられない環境に置いて、その後嫌な日々が続いたら誰だって嫌だろう。しかし、「そのわからない未来」にリスクを負えるかどうか。そしてそのリスクが大きければ大きいほど、人は大きく成長する。だから「自分から逃げられない環境を作る事」が、自分を成長させる事につながるのだと思う。

 


第四に「達成感」だ。

やはり達成感いうのは間違いなくある。何かをやり通した!できた!

というのは間違いなく人間に大きな影響を与えるし、自信に繋がる。

そして達成感で大切なのは「1人で達成するよりも、誰かと一緒に達成した方が達成感は大きくなる」という事だ。以前スキューバダイビングのオープンウォーターのライセンスを2人で一緒に取得した。しかし、今回は1人で取得した。この体験は全く違う。

誰かと一緒に何かを達成する事は単純にメリットが多い。

・達成に向けて支え合える。

・楽しい。

・お互いに話せるからアウトプットをし合う。

・情報共有ができる。

・達成感を共有できる。

等だ。これらが目標達成に早く繋がるかどうかは置いておいて

上記のメリットがあり、かつ「達成感を共有できる」というのは大きいと感じている。

 


第五に「教え方」だ。

今回たまたまだが、「マンツーマン」で教えてもらう事ができた。

今までマンツーマンという意味の重要さを分かっていなかった。

しかし今回の事でハッキリと分かった。

「何かを学ぶにあたりマンツーマンで教える」という事は圧倒的に違う。

これにもメリットがいくつかある。

・コーチ(プロ)とのコミュニケーションが増える。

・自分のペースで出来るため、無駄な時間がない。

・全てがフレキシブルになる。

・達成感や楽しさなどのを排除する分、「目標到達」に早い。

よくよく考えると、偉人達のほとんどの師弟という関係に置いて、マンツーマンである事が多いように思う。何かを達成するに置いて、「楽しい」や「達成感」等を求めるのであれば、上記で書いたように複数でやるのが間違いなく良い。しかし、「これができるようになりたい」などの目的がハッキリと明確になっているのであればマンツーマンの方が早く成長するのは間違いないだろう。理由はシンプルで、「無駄がない」からだ。もちろん教師選び

が肝心になる事を忘れてはならない。

 


第六に「興味」だ。

今回ライセンス取得のために、ドキュメントを読む機会があった。そして、ドキュメントに関して、思った。英語がものすごくスムーズに入ってくるのだ。これは間違いなく、「フリーダイビングに興味がある」影響だ。久しぶりにここまで興味に惹かれるものに出会ったと思っている。そしてその直感は当たっていて、今回ドキュメントを読んだときに、いつもなら読む気もなくすような英文でさえ、「スムーズに読めるようになる」のだ。

つまり、「興味を利用するという事はなにかを学ぶにあたり最短の道になる」のだと思う。人間関係だって、絵だって、言語だって、全てにおいてそうだ。なににでも興味を持ち続ける事が学ぶという事に繋がるのだと思う。更に広い視野で考えれば、「この世界に興味を持ち続ける事」が生きる上で非常に大切になってくるのではないだろうか。大人になればなるほど興味が薄れてくる現象、更には興味を保つ、引き出す方法についても考えていきたい。

 


第七に「体を動かす事」だ。

体を動かすことは間違いなく自分を良い方向に向かわせる。自分はもともとじっとしていられないタイプであって、昔から常に動いているし、駆け回っている。はっきりいって、もうじっとしているのは無理だ。苦痛で仕方がない。それよりも、今考えると、じっと座って何かを学んでいた時よりも、大きく成長したのは動きながら聞いたことだったり、話した事だったように思う。つまり自分の場合は、「動き続けている方が自然」なのではないだろうか。そんなこんなで体を動かすことはきっとこの先も自分の人生を明るくする事に繋がるだろう。

 

 

 

今回自分は「偉大な絵を描けるようになるために、自分を成長させるため、フリーダイビングにチャレンジした」という背景がある。正直ここまでいろいろ学べるとは思っていなかった。ここまでいろいろ考えさせてくれたり、アウトプットを残しているのも、間違いなく「いろいろ考えたけど、やってみなくちゃわからないからやってみよう!」と飛び込んだから起こった現象なのだ。あの時やっていなかったらこれらの事は起こらなかった事は間違いない。しかし、その前に「きちんと考えてから行動した」という事だ。例えば、今こうしてブログでアウトプットする事も「始める前に決めていた」。それなりに考えて、リスク、目的、などを明確にした上で取り組んだのだ。これが今までと大きく違った。

だから「何も考えずに行動」するよりか「なぜやるのか考えた上で行動する」のが後に与える影響は大きい。だから、やはり「考える」という事は間違いなくキーポイントになっている。

 


自分の大きなベースとしての学びの背景に「誰からにも、何からにも学ぶ」という事がある。このチャレンジというのは一つのステージにすぎなくて、本当は自分の目の前に起こる現象全てから学べるのだ。そしてその現象にどこまで気づけて、学んでいけるかが重要なのだと思う。このフリーダイビングのように、まだまだ気づけていない事がたくさんある。

それらに気づけるように常に真剣に目の前を生きる。

だから「何をするかよりも、どこまで真剣に一日を生きれるか」が生きる上で最も大切な事なのだと思う。

とにかく、4日間、よく頑張った自分。

君なら明日も一日真剣に生きることができる。

そしてもう心の奥底では、次やる事は決まっているだろ?