本を読んで考える.1
もう何度もこのブログに書いているが、このブログの目的は自分の「考える力」を鍛える為に書いている。
そしてその為に、できるだけ本を読まないようにしている。
なぜか?
それは「本を読む事は答えを見る行為と同じ」だからだ。
この世の中にはたくさんの頭の良い人達がいて、その人達が書いた本を読めば効率的に学習する事ができるだろう。実際自分も今までそうやって、しばらくの間本をたくさん読んでいただ時期もあった。しかし、そんな情報今覚えているのがいくつあるだろうか?
実際「考える力や思考力の鍛え方!」みたいな本もこの世の中にはたくさんある。
しかし、上記の理由からできる限り本は読まないでこのブログを書いていた。
そして今回あえて1冊の本だけ読む事にした。
これは「考える事が楽しくなってきた」という理由を止めたくなかったからだ。
ここで止まってしまっては元も子もない。
だからもう少しだけ楽しく、そして自分の「知識欲を利用して」一冊の本だけ読む事にした。
それがちきりんさん著の「自分のアタマで考えよう」という本だ。
この本は「自分の頭で考える事の重要さと方法」について細かく書かれており、ブロガーであるちきりんさんも自分と同様な悩みを抱えていたようで、親近感がわいた。
この本でちきりんさんは「自分で考える力をつける為には、本を読む事は非効率だよ」という事を書いている上に、出版しているから面白い。
そして、この考え方は、自分が考える力をつけようと思ってネットに頼らず本を読まずに一つ一つ自分で考えていこうと考えた事と同じだったから嬉しい。
しかし、この本を読んだ事によって自分は「考える力の鍛え方の答え」を見てしまった事になるのだ。
改めて「答えを見るという行為」を認識した。以前はこれすらも全く気づかなかったが、今回は「答えを見た」という行為が自分自身で認識できた事も、一つの成長と言っていいだろう。
内容は当然ながら、「ちきりんさんが考え抜いた答え」がたくさん乗っており、大事な内容が詰まっていた。
そこで基礎中の基礎だけまとめる。
それは考える時は「知識と思考は区別する事から始める」という事だ。
知識はもともと自分が持っているもの。
思考はその自分の知識に影響されずに、物事をありのままに見て考える力だ。
例えば今この「知識と思考は全くの別物で、この2つを区別するだ。」という事も1つの知識となったわけだ。
しかしここで大切なのは、これに対して疑問に思わなければならない。
なぜ知識と思考は別物なのか?
これが説明できなければ、この答えも自分の血肉化されていないと言っていいだろう。
だから先人の考え抜いた答えを得る時は「必ずその内容を説明する事ができる」までしないと意味がない。
結果的に、自分がこの本を読んだ事は、「ただ単に本を読んだだけでは全く意味がない」という事を考えさせてくれた。